岐阜にある岐阜県美術館の緑豊かな立地、魅力の紹介と、独自性のあるルドンを中心としたコレクションの解説。
「県民文化の森 岐阜県美術館」は岐阜駅のすこしはずれ、広い緑の中にあります。
すごくゆったりしてて、屋外展示の彫刻が伸びやかに楽しめる立地。
すぐ近くに県立のけっこう新しい図書館があって、
それも優雅さの一つ。
休日を過ごすにはなかなか素敵な場所です。
実は岐阜県は、川合玉堂(かわいぎょくどう)、 前田青邨(まえだせいそん)、 山本
芳翠(やまもとほうすい)、 熊谷守一(くまがいもりかず)といった近代日本史史上
重要な人物の出身地。
日比野克彦もそうですね。
他にも、イサム・ノグチの「あかり」を制作しているのも岐阜県の伝統工芸、
提灯を作ってる会社があったり。けっこう奥深い地域です。
美術館自体はけっこう古い建物なのですが、白でシンプルで、けっこう趣味が良いです。
2007年には、最近の美術館には欠かせない、カフェが出来たとのこと。
ただ建物自体は老朽化が進んでいるのでリニューアルの噂もあります。楽しみ。
岐阜県美術館のコレクションといえば、有名なのが「オディロン・ルドン」。
世界的にも有名で、素描や版画のコレクションは200点にものぼります。
ルドンは19世紀末の画家ですが、19世紀末イコール印象派、ではありません。
印象派が、明るく華やかに光の効果を追求し、身近な風景を主な主題としていたのに対し、
ルドンは「黒」で幻想の世界を描きました。
印象派が一瞬の印象を捉えようとしていたのに対し、ルドンは永続的で、
精神的なものを求めていたのです。
最近では、岐阜県美術館のコレクションをもとに、東京のBunkamuraザ・ミュージアムで
ルドンの企画展「ルドンの黒 眼をとじると見えてくる異形の友人たち」も行われました。
所蔵するコレクションで、ここまで個性が出せる美術館はなかなか無いですよね。
2008年も、9月には岐阜出身で人気の高い「熊谷守一展」や「芹沢_介」の展覧会など、
楽しみな企画展が計画されています。